zabeblogのブログ

4度の流・死産の末、離婚したバツ2女の日常

Hender Scheme

ここのところ、やたらめったら買い物をするようになった。元々、物に依存する傾向にあったからか、子を失ってからは歯止めが効かない。本当に必要かどうか、や、預金残高のことなど一切考えず、とりあえずいいな、と思った物を見境なしに買うのである。そのせいでいつかボロを着る羽目になるのかもしれないが、今のところ私にとっての悲しみを癒す有効手段はこれしかない。だったらもう、享楽的になってもいいじゃないか。

というわけで、折角だから買って良かった物などをボチボチ紹介していこうと思う。

まずはHender Scheme(エンダースキーマ)のkazaguruma

「その回る姿は輪廻転生を意味している」という知識を得てから俄然欲しくなった風車。
けれど、ビニール製の安っぽいものや、やたら派手なものだと部屋との調和が取れなくなるので全然ダメ。なので、なるべく静かな色で質の良い物を、と探し回っていた時に偶然ユウチューブで、私の理想に見合った風車が紹介されていて。私はすぐに夢中で調べた。

ブランドはエンダースキーマ。革製品を得意とするファッションと雑貨のお店。なのでもちろん、この風車も革でできている。しかも心惹かれるのが、幾つか店舗があるうちどうやら合羽橋店でのみ、買った商品に好きな文字を有料で入れてくれるらしい。(一部の商品を除くらしいが)

もう買う気満々の私は、じゃあ「M&K(操と楓の頭文字)」と入れてもらおうかしらね、なんてニタニタ考える。が、よくよく考えると、わざわざ1時間とか、それ以上の時間をかけてまで行きたくない。だって仮に行ったところでもし何らかの理由で刻印できません、と断られたらひどく陰惨な気分になるだろうし。そもそも東京なんて、人が多くて物凄くしんどい。年を取ったら余計にそう感じる。明るさの裏で気分は常に低空飛行しているから、人混みなんて吐き気がするだけだ。

だから結局、風車はネットで買った。

いつかこの風車の淡い肌色も、経年変化によって鈍い光を纏った深い栗色へ変化するのだろう。そして私はその褐色となった風車を眺める度に、時間の経過を思い知らされるのだ。あの子達を産んでからもうこんなに時が経ってしまったんだ、と。あの子達はもう○歳か、と。
そんな風にしながら、私はこの先どんどん老いてやがておばあさんになっていく。多分一生を終えるまで、ずっとそんな調子に違いない。

何はともあれ、雲の上であの子達がこの風車で遊んでくれるといい。
それに飽きたら生まれ変わって、もう一度会いにおいで。今度は一緒に遊ぼうよ。