zabeblogのブログ

4度の流・死産の末、離婚したバツ2女の日常

初めての内視鏡検査 〜検査前〜

 

 予約した時刻の15分前に病院に到着すると私はすぐさま売店へ赴き、そこで、尻の部分がまあるく切り取られたちょっと間抜けな紙製の検査着を購入した。それから受付に行くと、まるでVIP並みにすぐに診察室へと通された。

 戸をガラリとスライドさせると、先生はちょうどデスクに向かって何やら仕事をしていたが、私が入るやいなやギロリと私を睨みつけ、最終意思確認をした。
 「ああ、○○さんね、じゃあこれから内視鏡検査するけど、大丈夫だよね?」
 この時はまだ、私は先生のこの質問の本当の意味が理解できていなかった為、余裕綽々でこう答えた。
 「はい!全部出してきました!」今考えるとバカ丸出しである。
 すると、先生は安心したようで、側にいた太ったおばさんナースに私を託して診察室を出ていった。
 
 「じゃあ、こちらへどうぞ。」
 ナースはそう言って、私を処置室へ案内した。すると今度は、その処置室の出入り口のところに置いてあるベッドの仕切りのカーテンの中で着替えをしろと言う。
 しかし、そこは一応私も女なので、いくらカーテンで仕切られているとは言え、こんなに人の出入りの激しいところで着替えるのは嫌だな、なんて思いながらも小心者が故、結局言われた通りなるべく素早く検査着に着替えたが、しかしその検査着が、前から見ると普通の検査着、でも後ろから見たら尻丸出しという、まるでびんぼっちゃまくんみたいな可笑しさなので、着替えを済ました後もやっぱり恥ずかしく、カーテン越しに人が通るたびに胸をざわつかせながら再びナースが迎えに来るのを待った。けれど、5分待てど、10分待てど、ナースは現れない。しかも、疲れたのでベッドに腰掛けようにも、尻を直に布団につけることに何か抵抗感があるため、座れない。仕方ないので、スマホのゲームで暇を潰しながら更に5分ほど待っていると、遂に、カーテンがシャッという音とともに開いた。
 「お待たせしてすみません。じゃあ、さっそく検査室へ行きましょう。」
 

続く。

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