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4度の流・死産の末、離婚したバツ2女の日常

籠の中

笑いたくもない時に、どうして笑わないかんのだ。
昔からそんな思考癖があるくせに、前職は受付嬢という、心理とは真逆のことをやっていた。例え無視をされようが、嫌味を言われようが、常に気にしていないフリをして、愛想笑いを振りまいて。家に帰れば深いため息をつく。本当はいつも飽和状態で今にも弾け飛びそうなのに、誰もそんなこと気付かないばかりか、「あんたの仕事は楽でいいよね。」なんて皮肉たっぷりで。その度に押し潰されそうになった。なんと無様なことか。

どうせこんな張り詰めた生活、長くは続かないよ。
と、思っていた通り、その仕事を約3年程で辞めた。しかし、嘯くことを散々繰り返したのが祟って、伴侶を得ても、ニートとなっても、仮面をかぶる癖が抜けなくなっていた。いつだって、すぐにいい子ぶりっこしようとするのだ。発言も行動も、至極優等生的で、人の目を気にし過ぎる。そのせいで愛されて当然の人間だ、という思い込みも生まれた。だって私はこんなにもいい子なんだもん、毎日こんなに頑張っていい子してるんだから、愛されないわけないじゃない?って。相当窮屈な場所に身を置いていたせいだろう。思考が変な方向に曲がってしまった。もう狂い過ぎてて可笑しくなる。今となっては。

というのも、第二子を亡くしてから、この世の何もかもがどうでもよくなって。他人にどう見られようが、どう思われようが全く気にならなくなって。結果的にようやくこの呪いの仮面を剥がすことができたのだ。きっかけは皮肉的すぎるけども。
今では放言だってお手の物で。やっぱり自由って気持ちいい。尚且つ、簡単に迎合しないで、アイデンティティーを保つのって精神のバランスを保つのに有効だな、と思う。事実、前ほどのアップダウンは無くなった。

ごめんね。すっかり忘れていた大切なことを思い出させてくれてありがとう。

あの子が教えてくれたことを、この先も忘れないように生きていきたい。